アモバンとは

アモバン アモバン(一般名ゾピクロン)は、非ベンゾジアゼピン系に含まれ効き目が出るのが早く、長短時間作用型の「睡眠薬」となっております。
ベンゾジアゼピンと呼ばれる薬とは構造が異なる為、非ベンゾジアゼピン系と言われておりますが、ベンゾジアゼピンと基本作用は同じになっており非ベンゾジアゼピン系ではありますが、ベンゾジアゼピンに含める場合もあるという特殊な分類の「睡眠薬」となっております。
アモバンを開発した会社は、フランスのローヌ・プーランローラ社が「Imovane」の商品名で販売されました。
日本では1989年に認可され、当時は中外製薬と吉富製薬が提携販売をしており、2015年現在ではサノフィ社が製造して日医工が販売しており、アモバンという名で販売されていております。
国内でも30年以上使われている「信頼できる睡眠薬」となっております。
アモバンの特徴としては、服用すると口の中が苦くなり次の日の朝まで口の中の苦みが続きます。
また、薬事法によって習慣性医薬品として指定されております。
アモバンには後発医薬品(ジェネリック医薬品)が多数ある為、安価で購入出来る場合があります。

アモバンの効果

アモバンは、脳の神経を鎮めてくれる効果があり、不安や緊張感をほぐして気分をリラックスさせ、自然に近い眠りを誘ってくれる効果がある睡眠薬となっております。
比較的安全性が高く効き目も強い為、不眠症の治療においては先ず、この系統の薬が使用される事が多いです。
また、持続時間が非常に短い為、寝つきが悪い入眠障害の場合や一時的な不眠の場合に適した薬となっており、次の日の眠気や不快感が少ないとされております。
アモバンは、服用してから15分ほどで眠気が訪れ、30分程度で睡眠する事が出来ます。その為、服用のタイミングは就寝の10分前程度が良いとされております。
不眠症の治療はもちろんの事、麻酔を使用する際の補助薬としても使用される事があり、うつ病や神経症、心身症による不安、緊張、抑うつにも効果があるとされております。
アモバンに限らず、睡眠薬の特徴でもある「長期連用」による場合、約1ヶ月程度で薬の効果を実感する事が出来なくなり、服用量を増やさないと効果が発揮されなくなってしまいます。その為、依存してしまう場合もあり、薬を急に断つと早くて1日で離脱症状が出る場合もあります。
服用効果は強いですが、長期連用には適さない薬となっております。

アモバンの主な効果

アモバンの副作用

アモバンは、比較的安全な睡眠薬とされておりますが、服用方法を守らない場合には非常にい重い副作用を引き起こす場合がある為、服用には注意が必要となっております。
個人差はありますが翌朝に眠気がきたり、ふらついてしまったり、脱力感や倦怠感が残る場合があります。
また、高齢者の場合ふらつきによる転倒などにも注意が必要です。
非常に特殊なケースですが、もうろうとした状態や、一過性健忘症や夢遊病などの症状が出る場合もあり、服用してから寝るまでの間に何をしていたか覚えていなかったりする事がある為、仮眠程度の場合は服用を控えて下さい。
また長期連用により、不眠になったり、イライラや不安、ふるえなどが離脱症状として出る場合もあります。

アモバンの副作用

  • 断薬による精神混乱
  • 幻覚、夢遊病、興奮
  • けいれん、不安感
  • 精神症状、呼吸抑制、窒息感
  • 一過性前向性健忘
  • 肝臓に重篤な症状
  • アナフィラキシー(急性の全身性かつ重度なI型アレルギー反応の一つ)

服用の量を減らしたりする場合は、医師の指示の元で行うようにして下さい。
滅多に出ない重い副作用もある為、重い副作用の症状が出た場合には、すぐに医師に相談して下さい。

アモバンの併用禁止薬

アモバンは、急性な緑内障を起こしている方や重症な筋無力症などを起こしている方は服用を禁止されております。呼吸器系に疾患がある方も症状によっては服用を慎重に判断する必要があります。
肝臓に疾患を抱えている方や高齢者の方は副作用が出やすい為、服用を始める時は少量からとなっております。
併用が禁止されている薬は、他の安定剤や抗うつ剤とメンタル系の薬と併用してしまうと、効果が重なり強い作用が出たり、副作用が出やすくなるので禁止されております。
また、結核の治療薬であるリファンピシン(リファジン)や抗生物質であるエリスロマイシン(エリスロシンなど)、抗真菌薬であるイトラコナゾールなど相互作用が起こしやすくなります。
飲酒やカフェインの摂取は薬自体の効果を弱める事がある為、就寝前に飲むことは控えてください。
長期連用による自己判断での急な断薬も、イライラや不安感、反動での不眠などの離脱症状が起こりやすくなる為、止めておいた方が良いです。
また、夜中に一時的に仕事をする場合などがある場合、その時の服用は控えてください。
妊娠中の方も服用を避けることが望ましいとされております。
どうしても服用したいという場合には、医師と相談して下さい。

アモバンの併用禁止薬

  • リファンピシン(商品名:リファジン)
  • エリスロマイシン(商品名:エリスロシン)
  • 抗真菌薬(商品名:イトラコナゾール)
  • 精神安定剤
  • 抗うつ剤
  • メンタル系の薬

アモバンの離脱症状

非ベンゾジアゼピン系のアモバンは、ベンゾジアゼピンの離脱症状とよく似た離脱症状を起こす事があり、1ヶ月近く服用を続けた場合、急に薬を止めるべきではないとされております。
個人差はありますが、アモバンを服用をした量と期間によって数週間から数か月間にかけて服用量を少なくしていったりアモバン服用量を元に戻し、また、数か月後に服用量を減らしていく方法などがあります。
上手くいかない場合には、ジアゼパムのような長時間作用型のベンゾジアゼピンの薬に変えて服用量を減らす方法もあります。
離脱症状によって起こる主な症状は、けいれんの発作が出たり、意識混濁や幻覚・錯覚・睡眠障害や不安な気持ちになったり、妄想などの症状が見られます。
離脱症状の原因となっているのが長期間の服用によるもので、身体は定期的に薬が入ってくると思い、薬に合わせて体内を調整します。
それがある日突然入ってこなくなると身体は驚き、体内のバランスが崩れてしまい、薬が体内に入らないという変化に対応できず、離脱症状となって出てきます。

アモバンの離脱症状

  • 睡眠障害
  • けいれんの発作
  • 意識混濁、不安感
  • 幻覚、錯覚、妄想

離脱症状は、病気の再発や悪化とは全く関係なく、副作用によって症状が出る為、その違いをきちんと理解し対処していく事が望ましいです。

アモバンのジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品とは、新薬の特許期間(20~25年)が過ぎ、同一成分の医薬品として製造された総称です。
いわゆるコピー商品であり、後発医薬品の事を差しますが同一成分を利用して開発費用を低く抑える事が出来る点で、そのまま薬価に反映されており、安価で購入する事が可能です。
病院処方であっても、病院にジェネリック医薬品へ変更して欲しいと申し出れば、ジェネリック医薬品に変更してもらう事も出来ます。
アモバンのジェネリック医薬品は非常に多く存在しており、最近でも新しいジェネリック医薬品が登場しております。
有名なジェネリック医薬品は「アモバンテス」「スローハイム」「ゾピクール」などがあります。
医療現場でもジェネリック医薬品の種類が多すぎて混乱を招くことがある為、一般名(ゾピクロン)+○○という名称に統一しようという動きもあります。
ジェネリック医薬品を使用する最大のメリットは薬の価格にあります。
アモバンは用量にもよりますが、1錠あたりの金額が23~28円程度となっておりますが、ジェネリック医薬品になると、1錠あたりが6~10円ほどとなっております。
先発薬に比べてジェネリック医薬品は、価格が1/3程度になっており非常に安くなっております。
価格が安い分、効果が弱いと思っている人がいますが成分や効果はほとんど変わる事がありません。
開発費や研究費が殆ど掛からない低コストのジェネリック医薬品だからこそ安く販売することが可能なのです。
また、ジェネリック医薬品を販売する前には、厳しい検査をクリアしなければ販売されませんので、先発薬と違った副作用になる事はありません。
服用を続ける場合、費用負担を少しでも少なくしたいと考えている方にはジェネリック医薬品がお勧めです。
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