サインバルタとは

サインバルタ サインバルタ(一般名:デュロキセチン塩酸塩)は「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)」で抗うつ剤に利用されております。
日本国内では承認されて間もない事もあり、処方頻度も低いですが世界的に見ると、抗うつ剤として一番多く処方されている薬になります。
2012年に発表された全薬売上ランキングの中で、向精神薬として唯一10位に選ばれるほど世界的に利用されております。
うつ病に限らず、糖尿病性末梢神経障害や線維筋痛症に伴う疼痛(とうつう)の治療薬として用いられることもあり、特に意欲や楽しみを改善する効果があり、効果的にも強い部類に入ります。
身体の小さな日本人には副作用は多い傾向にあり、初めて服用する方は初期症状として、吐き気や胃に不快感を感じる事が多くなっております。
また、心因性の痛み(主に中枢神経系の痛み)を軽減する効果があると言われております。
この心因性の痛みは、うつ病患者の約6割が持っており、何らかの痛みを伴っているケースが多いです。痛みが強ければ強いほど、うつ病の症状も改善し難くなります。
心因性の痛みを緩和できるのも、この薬の特徴であり強みと言えるでしょう。
※発音の違いから、「シンバルタ」と記載するサイトもあります。

サインバルタの効果

サインバルタは、セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、同物質の濃度を高める効果があります。
聞き慣れないセロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンとは、脳内で分泌される神経伝達物質です。
セロトニンは、不安や気持ちの落ち込みなどに関係があり、ノルアドレナリンは、気力や意欲に関係していると考えられております。
「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」系の薬は、セロトニンのみに作用しますが「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)」系であるサインバルタは、ノルアドレナリンにも作用します。

サインバルタの主な効果

  • 意欲・気分の向上
  • 心因性の痛みを軽減

尚、脳の前頭葉から出るドーパミンにも効果があると言われており、この物質が増える事で気力が出てくるのではないかと考えられております。
SNRI系にはサインバルタの他にトレドミンという薬がありますが、副作用は少ないものの効果も弱く、ほとんど普及しませんでした。
トレドミンに比べてサインバルタは効果が強く、うつ病治療には効果を発揮します。
服用により神経伝達がスムーズになり、気力減退・不安な気持ち・憂うつな気分を和らげ、解消する効果があります。
うつ病は焦燥感を伴うことが多く、サインバルタと睡眠鎮静剤や抗不安剤が併用されることもあります。

サインバルタの副作用

サインバルタは他の抗うつ剤と比較して副作用は多い傾向にあり、5%以上の頻度で倦怠感・頭痛・めまい・拒食症・口渇・便秘・下痢などが挙げられます。
1~5%未満でも、ほてり・不眠症・味覚障害・耳鳴り・血圧上昇・赤血球減少・肩こり・排尿困難・発汗など全身に対する様々な報告があります。そのほか高齢な方の場合、前立腺肥大などに注意が必要となっており、特有な副作用として血圧上昇や頻脈を起こす事も報告されております。
重篤(じゅうとく)な副作用は滅多な事では出ないとされておりますが、初期症状には特に注意が必要です。
セロトニン症候群による不安や気持ちが落ち着かない・混乱や興奮・身体の震え・発汗・発熱・下痢・頻脈などが出る場合もあります。

サインバルタの副作用

  • めまい、傾眠、不眠症、頭痛
  • 拒食症、吐き気、おう吐
  • 腹部痛、便秘、下痢
  • 倦怠感(けんたいかん)
  • 口渇(こうかつ)、高血糖etc…

また、悪性症候群により、発汗や急激な体温上昇や頻脈、筋肉痛や、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群により、気を失ったり、けいれんや吐き気、だるさが出る場合もあります。
他にも幻覚が出たり肝臓に重い症状(尿が茶褐色、皮膚や目が黄色くなるなど)が出たり、皮膚に障害(皮がむける、ただれ、水ぶくれなど)が出る場合などがあります。
重篤(じゅうとく)な副作用が発生する頻度は極めて稀な事となっておりますが、初期症状を感じた場合や普段と違うと感じたり精神の変調が気になる場合には、すぐに医師に相談してください。

サインバルタの併用禁止薬

パーキンソン病に使われるエフピー(一般名:セレギリン塩酸塩)があり、一定期間の間隔を空けないでサインバルタを服用した場合、サインバルタの効果とセレギリンの効果が重複してしまいセロトニン症候群という重い副作用を引き起こす恐れがあります。
併用禁止薬とは、飲み合わせが悪い薬ということであり下記にいくつか紹介していきます。
また、服用時にアルコールの摂取は控えるようにして下さい。サインバルタと一緒にアルコールを摂取すると副作用が出やすくなってしまいます。
服用に注意が必要な方は、前立腺肥大や肝臓・腎臓に疾患がある方、てんかん持ち、高血圧、心臓病がある方は、症状が悪化してしまう場合がありますので注意が必要です。
また躁うつの場合はサインバルタの服用により逆効果になってしまう場合もある為、一般的なうつ病との見分けが大切になってきます。
医師に相談する際は、服用中の薬があったり何かしらの疾患がある場合はきちんと伝えて下さい。

サインバルタの併用禁止薬

  • 炭酸リチウム(商品名:炭酸リチウム)
  • ピモジド(商品名:オーラップ)
  • L-トリプトファン含有製剤(アミノ酸製剤)
  • トリプタン系片頭痛治療薬(商品名:イミグラン)
  • 塩酸シプロフロキサシン(商品名:シプロキサン)
  • アドレナリン(商品名:ボスミン)
  • ワルファリン(商品名:ワーファリン)
  • その他の抗うつ剤

サインバルタの離脱症状

サインバルタの代表的な離脱症状には、耳鳴り、めまい、しびれ、頭痛などがあります。
抗うつ剤特有の症状であり、薬血中濃度の急激な低下によって身体が対応することが出来なくなってしまい離脱症状症状が出ます。
耳鳴り(シャンシャン)や手足のしびれ(ビリビリ)から「シャンビリ」という俗称で呼ばれております。
サインバルタの服用量を減らす場合は慎重にやらなければならず、医師の指示に従って量を減らす事が大切です。
個人差がある為、指示通りに服用量を減らしても離脱症状は出てしまう場合もあります。
離脱症状が出る最も多い理由は、個人の判断で薬を減らしてしまう事なので、自己判断で服用量を減らすことは止めて下さい。

サインバルタの離脱症状

  • 頭痛、めまい
  • 耳鳴り、しびれ

個人差がある為、指示通りに服用量を減らしても離脱症状は出てしまう場合もあります。
離脱症状が出る最も多い理由は、個人の判断で薬を減らしてしまう事なので、自己判断で服用量を減らすことは止めて下さい。
離脱症状が出やすい抗うつ剤の種類は「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)」のタイプに多く見られ、三環系抗うつ薬でも見られる場合があり、抗うつ剤の中でも特に半減期が短く効果が強い抗うつ剤に離脱症状が出やすくなっております。
離脱症状は、うつ病の症状とは全く関係なく症状が出たからといって、うつ病が再発したり悪化したわけではなく、服用量の変化に身体が驚いてしまって出てしまう副作用だと正しく理解して下さい。

サインバルタのジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品とは新薬の特許期間(20~25年)が過ぎ、同一成分の医薬品として製造された総称です。いわゆるコピー商品であり、後発医薬品の事を差しますが同一成分を利用して開発費用を低く抑える事が出来る点で、そのまま薬価に反映されており、安価で購入する事が可能です。
病院処方であっても病院にジェネリック医薬品へ変更して欲しいと申し出れば、ジェネリック医薬品に変更してもらう事も出来ます。
サインバルタのジェネリック医薬品には「デュゼラ」という薬があります。
「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)」の抗うつ剤で、セロトニンとノルアドレナリンが再取り込みされることを阻害してくれます。
サインバルタと同じ効果があり、脳内の神経伝達をスムーズにしてくれ、うつな気分・やる気がない・不安などの症状を緩和してくれる効果があります。
アメリカでは糖尿病性末梢神経障害の治療薬としても使われており、成分も同一のデュロキセチン塩酸塩となっております。
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