アスペルガー症候群とは

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群とは自閉症の1つです。
4000人に1人の割合で発症すると言われています。
アスペルガー症候群の原因や症状、治療法について確認しましょう。

アスペルガー症候群とは知能の低くない自閉症の1種とされています。
発達障害の中の広凡性発達障害に分類され、アスペルガー症候群以外には自閉症があります。
また言語発達が遅れたり、明らかな認知の発達の遅れも伴わないので、全く異なる疾患のように思われます。
特定の分野では知的能力が高い例も多くみられます。
症状の傾向として、相手の表情などが読み取れない場合や関心を持って人に近寄っていくが、話しかけ方や距離の取り方が不自然になってしまいます。
「3つ組の障害」とも言われ、対人との交渉の質に問題がある事、コミニケーションに障害を持っている事、想像力などのイマジネーションに障害を持っている事の3つで診断されます。
自閉症も同様に3つで判断されるのでアスペルガー症候群と自閉症の違いは障害を持っているように見えるか見えないかであり、アスペルガー症候群は一見すると障害もなく自閉症に見えない自閉症と言ってもいいです。
アスペルガー症候群は大体4000人に1人の割合と言われており、発生頻度は自閉症より多いです。
自閉症の場合は10000人に5人いると言われています。
男女比でみると3:1で男性の方が多いこともわかっています。

アスペルガー症候群の原因

アスペルガー症候群の原因 アスペルガー症候群の原因は現在の医学では特定されていません。
症状や障害の程度も人によって異なり、精神遅滞や知能低下を伴う場合もあれば、社会生活を送ることができる方もいれば全く社会になじめずトラブルが絶えない方もいます。
色々な症状、症状の重度軽度からみて原因も1つではなく多くの要因があって、それら要因が複雑に絡まっていると考えられています。
原因として考えられている1つとして、脳に異常があると考えられています。
先天的なものであり、本人の努力などで解決できる問題ではなく、生まれつき脳に原因があると考えられる場合があります。
他にも胎児の時の母親の生活環境に関係があると考えられています。
妊娠している時の状態、出産時の状況が影響していると考えられることもあります。
または遺伝性の疾患であり、両親のどちらかにアスペルガー症候群の病歴がある場合、生まれて来た子もアスペルガー症候群を発症する可能性があると考えられています。
ここまで考えられている原因について挙げてきましたが、どれも明確な根拠はなく、確定的なこれといった原因はわかっていません。

アスペルガー症候群の症状

アスペルガー症候群の症状 アスペルガー症候群の症状は先ほども少し紹介した「3つ組の障害」になります。
対人との交渉の質に問題があることやコミニケーションに問題があることで対人関係に対して何かしらの障害があります。
人との付き合いが上手くできなく、相手との距離がわからなく、自然なコミニケーションを取ることが苦手です。
話している最中に目が泳いでしまったり、表情が会話や場と合わないものであったり、相手と話す距離が近すぎるなどの不自然な行動が見られます。
話し相手が不自然に思ってしまい対人関係が上手くいかなくなってしまいます。
ジェスチャーやアイコンタクトなどの曖昧なコミニケーションが苦手で冗談も素直に受け取ってしまいがちです。
全体的なコミニケーションにおいて不器用さが目立ちます。
またイマジネーションに問題があり、想像力に障害があります。
相手の気持ちを考えたり、その人の気持ちになって考えることが難しいとされています。
他にも細かい作業が苦手であったり、運動神経が悪く不器用なことや感覚が過敏のため細かい音が気になってしまったり、特定の洋服しか着れなかったりする症状を伴います。

アスペルガー症候群の治療方法

アスペルガー症候群の治療方法 アスペルガー症候群は先天性の障害と考えられているので、脳のどの部分に障害が起きたのか、胎児の時や新生児の時に障害が起きたのか、どのタイミングで脳に障害が出たのか?わかりません。
はっきりとした原因がわかっていないので、画期的な治療方法や治療薬は存在していません。
アスペルガー症候群の治療には療育と言われるリハビリを行っていくのが一般的な方法となります。
社会生活でハンディキャップとなってしまう症状を心理療法などを行って改善する方法や、心理療法を行うのと同時にストレスケアや症状に応じて薬物療法による治療も行ったりします。
人との関係でストレスが生じやすくなるので、アスペルガー症候群によって二次的要因として起こる精神疾患に対する対策も重要となってきます。
周囲の人や家族がアスペルガー症候群を理解し、サポートしていき、ハンディキャップを埋めてあげる環境作りをしていくことも大切なこととなっています。

アスペルガー症候群が発症する仕組み

アスペルガー症候群が発症する仕組み アスペルガー症候群は脳の機能に障害があることはわかっていますが、脳の機能に問題がなく生活している子供や大人が何かしらの原因によってアスペルガー症候群を発症することはありません。
というのも、先天性の脳障害と考えられているので、多くの遺伝因子が関わっている障害なので、子供の時の親の教育や育った環境が原因となって発症するとは考えられません。
なのでアスペルガー症候群は生まれつきの障害であり、年齢などに関係ないと言うことになります。
子供の時にアスペルガー症候群の判断は難しく、ある程度の年齢に達した時にわかることが多いです。
原因についての部分でも紹介しましたが、自己免疫によるものやウィルスによるもの、ホルモンや重金属など胎児の時に受けた影響によるもので、明確な発症の仕組みはわかっていません。

アスペルガー症候群の薬とは

アスペルガー症候群の薬とは アスペルガー症候群の薬は存在していません。
二次的な症状に対して処方されることはあっても、アスペルガー症候群の症状に効果的な薬は現段階ではありません。
なので二次的な症状が辛い場合に、その症状に合わせた薬を使い、症状を一時的に和らげます。
うつ病の薬などがありますが服用量には注意が必要で、常に使用する薬ではなく環境が大きく変わってしまいパニックに陥ってしまう場合などのみに服用する補助薬と認識しておいてください。
頻繁に薬を服用してしまうと薬がないと不安になってしまったり、小さい子の場合、薬漬けになってしまう可能性がありますので注意が必要です。
大人の場合でも副作用の問題もあるので、服用の際は医師の指示に従い、自己判断で薬の服用方法を変えるなどの対応はしないようにしてください。

アスペルガー症候群の薬の種類

アスペルガー症候群は明確な原因はわかっていないので、アスペルガー症候群自体を治す薬はありません。
アスペルガー症候群を発症している患者さんの多くは社会生活に上手く馴染むことができず、対人関係が上手くいかずに人間関係がこじれやすく、トラブルも少なくありません。
それがストレスになってしまい自律神経のバランスが乱れてしまい、精神状態が非常に不安定になることもあります。
神経の乱れによって起こりやすいのがうつ病であり、アスペルガー症候群の方は特にうつ病の治療が長期化してしまう場合があります。
ストレスがなく、安定した精神状態で日常生活を送るために抗うつ剤や抗精神病薬、気分安定薬などを使用します。
抗うつ剤は落ち込んでしまっている気持ちを向上させたり、不眠などの症状を軽減するために使用されます。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬であるSSRIという分類の薬があり、副作用も少なくうつ病の症状に有効とされています。
抗精神病薬は本来は統合失調症に投薬される薬ですが、興奮状態を鎮めたり、攻撃性を鎮める効果があるとされています。
気分安定薬は気持ちの波安定させる効果があり、興奮やパニックなどを抑えてくれます。
ページの先頭へ